FiiO WARMER R2R TUBE DAC 220V を110V仕様にする

またまた久しぶりに更新します。ネタはタイトルに書きました通り何やらきな臭い中味です。実を言いますと結果的に仕方なくこうなったという次第です。3週間ほど前、YouTubeで何気なくオーディオネタを見ていますと、表題のFiiOのDACの紹介動画が流れました。R2Rで真空管ECC88を4本使用で$350。頭にビビと来まして、瞬間的にAliExpressで最安品を探していました。2日後ショップが発送し、その後の手続きも順調でしたが、日本の税関を通る時と日本の配送業者に引き継ぐのに手間取り、到着は2週間後でした。

ワクワクしながら段ボール箱を開梱していきましたが、中の箱に大きな「CHINA」というシールが貼ってあるのを見て、モヤモヤとした不安を感じ始めました。そしてDACを取り出して筐体の後面にあるACインレット下部の白い印字を見て不安が的中したことが判りました。そこには「AC220~240V 」という印字がはっきりと読み取れました。110V仕様かどうかを注文時に確認した自信がありません。やらかしてしまいました。

ここで選択肢が3つ考えられました。1つ目は返品し買い直す方法。2つ目は220Vの昇圧トランスを購入して使用する方法。3つ目は自己責任で改造して110V仕様にする方法。そして選択したのが3つ目の110V化改造でした。理由は、返品再購入は日にちが掛かり過ぎてストレスが溜り否決です。昇圧トランスは置く場所を取り、値段も結構高いので否決です。残ったのが改造ですが、実は製品の紹介写真の中に電源トランスの規格がはっきり判るものが載っており(上の3枚の写真中の右端のもの)、110Vに変更できると確信していました。トランスの1次側が115V巻線が2回路あるものでこれを直列に使用することで220~240V仕様にしています。それを並列に接続すれば110~120V仕様に(原理的には)変更できます。変な自信が改造に踏み切らせました。

上の写真に写っているのがACノイズフィルターと電源トランスの1次側の線を白いコネクターで接続する基板です。下の写真のうち左2枚がその基板の裏側ものです。

基板のソケットから4本の足が出ていて半田付けされています(下のテープのすぐ上辺り)。本来は赤~黒=青~茶というコードがソケットに差さり、真中2本の足が導通するように基板上にパターンが通っています。これを並列接続にするためには真中2本を繋ぐパターンを切断する必要がありますので裏面のパターンをミニルーターで切断しました。ところが依然として導通があります。色々見ていくと表面にもパターンが通っていることが判りました。本来ならソケットを取り除いてから表面のパターンを切断するのが正道かと思いましたが、半田付けでパターンが痛むのを避けるために裏面からルーターで深く削っていき表面のパターンを切断することにしました。うまく行くか心配でしたがなんとか表面のパターンを切断できました。大きな窪みが出来たので、それを埋めるために2液エポキシボンドを注入しました(上の写真左)。その後左右2本づつの足を短絡させるためにスズメッキ線を半田付けしました(上の写真中)。基板を元通りに取り付けた後、プラグ側のソケットの線を外側から赤=青~黒=茶という順番に入れ替えます(上の写真右)。以上で110V化の作業は終了ですが、ACインレットのところに「AC100~120V用」というシールを貼っておく必要があります。

完成して試聴したこのR2R TUBE DACの音は、抜けの良い音でなおかつキツさがまったくない癒される音質のように感じましたが、現在も馴らし中なので未知数なところがいっぱいありそうです。

※これはあくまで私個人の実験的な作業であり、他の方々にこの内容を推奨するものではありません。この記事を参考に実行された場合の感電、火災等の一切のトラブルについては、当方は責任を負いませんのでご了承ください。

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The diyAudio Store製基板 PASS ALEPH J の製作

 Nelson Pass氏のA級アンプ第2弾はThe diyAudio Store製の基板を使ったPass Aleph Jアンプです。結論からいいますと電源トランスの選択を間違えて規定の電圧を得ることが出来なくて少し低い電圧で動作させています。基板への供給電圧は24VとなっていましたのでBlock トロイダルトランス,1次:115 V ac, 230 V ac,2次:2 x 24V ac,電力:500VA というトランスをRSから購入して製作したのですが最終的に供給できる電圧は21Vがやっとでした。特に音質に問題はないのでそのまま使用しています。出力段のMOSFETは前作のFETと兄弟品種のIRFP240です。入力段のFETにはたまたま入手できたDualFETの2SJ75(2SJ74をペアにしたもの)を使用しています。前作との大きな違いは電源トランスを左右共通の大容量トランスにしたこと、入力段のFETがIRFU9210から2SJ75にしたことです。

最初の調整(電源レギュレータにSIGMA22を使用している)
電源をFETリップルフィルターに改造中

 最初電源をSIGMA22で安定化をもくろみましたが、既定の電圧が出ず、FETリップルフィルターに変更するも、最終的にトランスの2次電圧が低すぎて21Vしか供給できないことになりましたがこのまま使用することにしました。アイドル電流は1つのMOSFETに850mA流すよう設定しています。今回はケースを大きめにしたので特にクーリングファン等は必要ない程度の温度上昇で済みました。
 肝心の音ですが、前作の重厚な感じに比べて滑らかという言葉が相応しい音です。何も足さない何も引かないというアンプ本来の役割を忠実に果たしているのかも知れません。前作との音の違いの要因は恐らく初段のFETの違いではないかと想像しています。このアンプも入れ替わりで友人の所で試聴してもらっています。

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Chinese PASS ALEPH 3 Cloneの製作

 気力がなかなか涌かず、更新が滞っています。ただこの間もアンプの製作だけは続けていますので、取り敢えず写真だけでもアップします。

 お気楽さんのDACを製作したあと、お気楽でないアンプやTA2020、TDA7294などのICを使用した半導体アンプに取り組むことが多くなっています。最近の2作はNelson Pass 氏が設計したA級アンプです。このアンプは1月頃にほぼ完成していましたが、製作ミスなどがあり最終的に7月に完成しました。

 最初、基板のTRの装着ミスがありTRやFETを成仏させてしまいPCBごと別のものに取り換えました。4枚目と5枚目の画像には取り換え前のPCBが写っています。1枚目の画像の整流回路も最終的にはFETリップルフィルターを組み込んだので、現状とは異なっています。リップルフィルター部、出力段のFETの発熱が大きくケース上面にクーリングファン4基を載せています。ファンのスイッチをMにしているので騒音はまったく気になりません。肝心の音ですが、友人のところで長時間試聴してもらっていますが、TangBangの10cmフルレンジと組み合わせた音は凄いと言ってくれました。

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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(7)

 チュルチュルというノイズ除去対策を色々やってみましたがほとんど効果が現れてくれません。次にやってみたのが別のAmaneroとI2Sアイソレーターの入手です。AmaneroについてはAmazon等互換ボードを販売しているところはほぼ中国からの直送です。入手するまでの期間が長いのでそちらはやめてヤフオクで販売しているものを入手しました。I2Sアイソレーターについては国内で適当なものが見つからなかったのでAliExpressで使えそうなものを2種類前もって注文していました。

ヤフオクで入手したAmanero combo384互換ボード
2種類のI2Sアイソレーター 今回は右の方を使用しました

 結論から言いますと多少ノイズのレベルが下がったようですが完全には取り切れませんでした。耳を近づけて聴くとわずかにノイズがでています。この中国製のR2R DACボード固有の内部要因なのか、高周波的なノイズなのか未だ不明です。幸い自分的には音質的な魅力の方がこのノイズより上回っていますので、このまま使ってみることにします。最終的に天板を付け、閉められるように配線もやり直し、USB入力端子もAmaneroのUSB端子に直接接続できるようにしてみました。

ケースの高さに余裕がないので工夫が要ります
ASCとパラっているのはスチコンです 音質的により魅力が増したと思います
AmaneroのUSB端子を無理やり接合して使用しています
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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(6)

 その後聴きこんでいます。音質的には非常にレベルの高い今までで一番気に入ったものになるような気配ですが、謎のチュルチュルというかすかな雑音が曲によっては気になります。おそらくすべての曲で雑音は出ているものと思われますが、曲によってはまったく気にならないものも多いです。

 雑音の原因を解明すべく対策をしてみました。初めにAmaneroとDACの間にISO7640fmを使った自作アイソレーターを入れてみましたが、効果よりもDACの動作が不安定になって意味がありませんでした。まともなアイソレーターが手に入ったらもう一度試してみるつもりです。次にUSBアイソレーターを試してみました。選んだのはTOPPINGのHS01というアイソレーターですが、この雑音に対しては効果はありませんでしたが、音質的には効果があると感じましたのでこれは今後も使用するつもりです。

上:TOPPINGのUSBアイソレーター 下:自作ISO7640fmアイソレーター

今まで聴いて雑音が気になると感じる音源CD(曲)は次の2つです。Gonzalo Rubalcabaの「THE TRIO」の中のMaiden Voyageの終わりの部分。Brad Mehldauの「SONGS」のSong-Songの初めの部分です。

 最終的には電源部と本体内部は下の画像のようになりました。

10Vx2回路を供給します。
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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(5)

 別躯体の電源部には少し苦労しましたがうまく収めることができました。本体とはスピコンで繋いでいます。本体配線も電源とアース周りのみですから簡単に終わりましたが、薄いケースを使用したためにAmaneroとDACの接続にはフラットケーブル以外は使えそうにありません。今は取り敢えず別の線で接続しテストします。

別躯体の電源(トランス・整流)

 カップリングコンデンサーにASCを使用して数時間馴らし動作を終えて、その音質を聴いてみましたが、AK4499DACと肩を並べる、そして何も足さない何も引かない、ナチュラルでいて鋭い素晴らしい音のように感じました。唯一気になったのは曲の終わりの無音部分にチュルチュルという気を付けていなければ見逃すほどの雑音が時々する点です。この原因が何なのかを見つけて解決すればパーフェクトなDACになると思います。取り敢えずAmaneroとDACの間にアイソレーターを挿入してみて雑音が消えるかどうかを試してみたいと思います。

ASCも少しオーバーサイズでした。
奥がLEDリニア電源で、手前がTPS7A4700使用電源です。

 このDAC基板を評価するのは早いかもしれませんが、Foobar2000のようなDSD変換機能を持っているソフトを使える環境にある場合はすごくお買い得なDACだと感じました。

LEDがまぶしいので対策をします。
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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(4)

 DACの出力カップリングコンデンサーを何に交換するのか検討していますが、結論が見えてきました。まず、チェコのパーツ店に注文していたTESLAのフィルムコンデンサーが到着したので検品してみましたが、一言で言えばひどいです。一見して胴の長さが違うのがわかります。容量を測ってみると長い方が11uF、短い方が9uFと胴の長さに比例していました。これが当たり前としたらチェコのパーツ事情はお寒い状態です。一方良い事もありました。海神無線さんにダメもとでメールしてみたところ、ASCのフィルムコンデンサーが店頭に別の在庫があったので、注文可能ですとの返事が来てすぐ注文しました。あとWEBをあれこれ見ていて、カップリングにスチコンをパラったら音が良くなるという記事をみつけ、欲を出してやってみようとソ連時代のスチコンをヤフオクで落札しました。

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 電源はトランスと整流回路部を別躯体に組み、雑音を拾わないようにします。本体内にはレギュレーター部だけにし、DAC用の電源は横濱アリスで購入したLED.Reg3というLEDリニア電源とします。液晶用の電源は秋月のTPS7A4700使用 超ローノイズ・プログラマブル可変電源を使います。ケースはお古の使い回しなので、いろいろ要らないものが付いています。

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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(3)

 常用のシステムに入れて試聴した音の感想は、一定レベルの音質ではありますが、音の空間的広がりや音の抜けがAK4499DACに比べて悪いとはっきり判かるくらいでしたので、改善方法を取ることにしました。まず音質に影響しているパーツとして出力段に入っているEROのMKT1813というフィルムコンデンサーだと考えました。このコンデンサーは以前自分で購入してアンプの入力段に使用してすぐ交換した経験があるからです。試しにASCの0.47uFをパラっただけでかなり音質が改善されましたので間違いないでしょう。後は最終的にどうするのかですが、EROを外して代わりに入れる大きさもちょうどよいASCのX335の100v10uFが海神無線さんにあったのですが、なんと無情にも在庫が1個しかありませんでした。200v10uFなら他のショップにあるのですが外形が大きく基板からはみ出すように取り付けなくてはいけませんので悩んでいるところです。別の案としてTESLAのコンデンサーも注文してみました。
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  今日、宅配便でRSコンポーネンツに注文していたFFCケーブルBタイプが届いたので早DSC_0183速試して見ました。画像のように正常に液晶表示が出来、安心しました。

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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(2)

 今集まっているパーツでなんとか音が出せると判断し、取り敢えずバラックで組み立ててみました。このDAC基板はDSD音源専用なので、DSDファイルかPCM→DSD変換したものしか再生できないので、foobar2000を使って再生してみました。foobar2000の再インストールを含め試行錯誤しながら進めていくとDiana Krallの歌声がいい音で再生できました。といってもPC用の再生装置なので、常用システムでどんな音になるのかこれからの楽しみです。今回液晶表示器は連結ケーブル(FFCケーブル)の関係でうまくいきませんでした。FFCケーブルにはAタイプとBタイプがあり、この組み合わせではBタイプケーブルが要るようです。

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中国製64bit R2R DSD DAC基板でDACを作ってみる(1)

 暇なのでネットを見ていると、R2Rラダー型DACが良い音がするという記事がちらほら出てきます。気になってDAC基板を頒布してくださっている方のホームページを覗いてみても完成させるためには、膨大な数の精密なチップ抵抗とその半田付け作業が必要なようで、早々に自作は諦めました。かといって完成品は10万円を超えるような製品ばかりで買う気が起こりません。ということでAliExpressで何かないかと探してみると色々ありました。64bit、32bit、24bit、PCM、DSD、PCM+DSDなど様々な基板が販売されています。その中で64bitDSD入力に的を絞ると一つしかありませんでした。値段も手ごろで同じショップで、液晶表示器、Amanero互換のUSBインターフェースも揃うのが決め手でhuo guang Storeというショップで「R2r dsddac完全ディスクリート64ビットデコーダーボードダイレクトソリューション」と「vfd 12832ディスプレイ」と「ハイファイイタリアamanero Combo384 usb dsd 512/pcm 384 モジュール高度なバージョン」の3点を38000円程で購入しました。商品は2週間(発送からは1週間)で到着しました。DSC_0167DSC_0166





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  Amanero互換インターフェースの大きさと比較して、このDAC基板がいかにコンパクトかがわかります。正直荷物を受け取ったとき少し驚きました。これらを上手く組み上げられるか少し不安もありますが、楽しみながら作業していきます。

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